しかし、「新事業立ち上げに向けたアイデアを一緒に考えてほしい」「社内の新事業検討チームの中に加わってほしい」といった参謀やチームリーダーのような役割が期待される場合はどうでしょうか。
専門的な知識を持ったフリーコンサルタントなら、1人でも十分にその役割を果たせるはずです。そうすれば、ファームに依頼するよりも費用を抑えることもできます。
今後、しっかりとした案件マッチングサービスを使えば、フリーコンサルタントの実績やスキルがある程度保証されることがわかり、事業会社が直接、フリーコンサルタントを雇う機会も多くなっていくのではないでしょうか。今まで費用面などで、コンサルタントの活用を見送っていた企業からの依頼も増えていくと考えられます。
企業の人手不足が進めば、特に優秀な人材を社員として採用するのは難しくなっていきます。一方、成長著しいコンサルティング業界には、将来有望な人材が集中する傾向があります。
ここ数年、就職先としてコンサルティングファームに人気が集中しており、例えば、東大・京大の2025年卒業生の就活人気ランキングでは、TOP10のうち半分以上の7社がコンサルティングファームでした。
今後、社内だけでは解決が難しい課題に対して、外部の専門家の力を借りたいと考える場面はますます増え、フリーコンサルタントが活躍できる場が広がるのではないでしょうか。
フリーコンサルタントのキャリアパス
フリーコンサルタントになった目的によって、そのキャリアパスは異なります。
起業の資金や時間を作るために独立したのであれば、自分の事業が軌道に乗っていけば、徐々にコンサルティング案件の稼働率を減らしていく人が多い傾向にあります。その後は、そのまま辞めてしまう人もいれば、副業として続ける人もいます。