福岡県北九州市若松区。この地は明治維新後、日本の近代化にともなう石炭の需要の急増で、筑豊炭鉱から陸路で運ばれる石炭の集積地となっていた場所だ。
若松区によれば、筑豊炭鉱での出炭量は大正期に国内シェア50%以上を占めていたという。そのおかげで、海上交通の要である洞海湾の若松港周辺は栄えた。
そんな若松区に、2019年4月創業のEV関連ベンチャー「EVモーターズ・ジャパン」が本拠を置いている。社名で「ジャパン」と称しているが、海外メーカーの日本法人ではなく、日本企業である。
大阪・関西万博で100台以上が走行予定
EVモーターズ・ジャパンは、ジャパンモビリティショー2023(2023年10月26日~11月5日/一般公開は10月28日から)に出展。2025年開催予定の大阪・関西万博へ向け、大阪市高速電気軌道に約100台納入するというEV(BEV)のバスを展示し、報道陣や来場者の注目を集めた。
だが、EVモーターズ・ジャパンが北九州の企業であり、在京メディアがその実態を紹介する機会はあまり多くない印象がある。
そこで今回、北九州市若松区にあるEVモーターズ・ジャパン本社を訪問し、創業者で代表取締役・CTO(チーフテクニカルオフィサー)の佐藤裕之氏を訪ねた。
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