さらに大袋駅から北に進むと、こちらは急行、そしてTHライナーも停車するせんげん台駅だ。“台”というからには、やはり少し高台にあるのだろうか……と思ったら。
「越谷市内の6駅の中で、いちばん低いところにあるかもしれないです」(中村駅長)
駅名の由来は駅のすぐ北を流れる新方川がかつて千間堀と呼ばれていたことから。この川が、越谷市と春日部市の境界にもなっている。
“台”が付くことからなんとなく想像できるとおり、この駅はニュータウンの駅だ。1960年代に完成した武里団地が駅のすぐ北側(新方川より北、つまり行政区画としては春日部市に入る)の最寄り駅として、1967年に開業している。
半世紀前にニュータウン誕生
「何もないところに武里団地ができて駅もできて、そこから駅の周りにも町が生まれた、という感じですね。ニュータウンといっても半世紀ほど昔のことですから、せんげん台駅周辺もどことなく懐かしい感じがしますよ」(秋元駅長)
せんげん台駅には東にも西にも駅前広場があり、西口には駅ビルの「トスカ」。東口には埼玉県民にはおなじみ「ぎょうざの満洲」もある。そのすぐ周りにはマンション、そして川を渡った先には武里団地。このあたりも、完全に住宅地に囲まれた駅といったところだ。
1960年代以降、沿線の人口拡大に伴ってお客も急増した東武伊勢崎線。それより古い時代の地図を見ると、旧日光街道沿いと駅の周りに小さな市街地があるくらいだった町が一変し、電車のお客も増えていった。そんな“発展の時代”の象徴が、もしかしたらこのスカイツリーラインの越谷市内の駅たちなのかもしれない。
そして、スカイツリーラインの電車は越谷市内でとどまらず、さらに北へ。ここから先は、いよいよクレヨンしんちゃんでおなじみの春日部市だ。また時を改めて、じっくりと春日部を堪能してみたい。
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