東武線「北越谷駅からせんげん台」に何があるのか 私鉄最長複々線の先、越谷・春日部両市の境まで

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実際に北越谷駅にやってくると、確かにこの駅は立派なしつらえである。高架でホームも2面4線。急行は通過してしまうが、駅としては実にターミナル然としたものだ。

「北越谷駅には折り返し線があり、いまでも朝には始発列車が設定されています。だから座って通勤したいという方には助かる駅だと思いますよ」(秋元駅長)

北越谷駅ホーム
北越谷駅ホーム。複々線区間の終点で2面4線の高架。始発列車の設定も(撮影:鼠入昌史)

駅の周辺は立派な市街地。商業地としての越谷の中心は越谷駅や新越谷駅に譲っているが、遠くまで住宅地が広がっている。西口の駅前からは、冬になると富士山も見えるのだとか。

もともと「越ヶ谷駅」だった

実は、1899年に東武伊勢崎線が開業した時点では、越谷市(当時は越ヶ谷町)のターミナルは北越谷駅だった。当時の所在地は越ヶ谷町ではなく大沢町だったが、駅名も越ヶ谷駅と名乗っていた。

駅北方には皇室のための埼玉鴨場があり、貴賓室も設けられていたという。実際の旧越ヶ谷宿は少し南に離れていて、いまの越谷駅のすぐ近く。それでもこの場所に最初のターミナルが設けられたのはもしかしたら鴨場に関係しているのかもしれない。

北越谷駅西口
北越谷駅西口駅前広場。緑豊かな駅前で、少しずつ都心から離れているのを感じさせる(撮影:鼠入昌史)
北越谷駅西口の駅前通り
遠くにスーパー「ライフ」の看板が見える北越谷駅西口。天気がよければ奥に富士山も(撮影:鼠入昌史)
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