灘→東大→YouTuber「年収捨てた」彼らの波乱人生 なぜ2人はあえて「エリートコース」降りたのか
なぜ2人は「エリートコース」を降りたのか
日本最高の頭脳が集結する東京大学。しかし、その東京大学に入るよりも難しいと言われている学校がある。兵庫県神戸市に所在する灘中学校・高等学校である。
毎年、出身者の大半が東京大学や京都大学や国公立大学の医学部に進学し、卒業してからも各界に錚々たるOBを輩出し続けてきた超進学校。ノーベル文学賞候補になった遠藤周作や、26歳という最年少で市長になった高島崚輔・芦屋市長も灘校の卒業生だ。
偏差値40の商業高校を卒業してから9浪して早稲田大学に入った筆者からすれば、この学校を出た神童は何者にもなることができて、富でも栄誉でも選びたい放題ではないか……というイメージがある。
しかし、中には変わった人生を選ぶ神童たちも存在する。筆者が彼らに出会ったのは、ある晩YouTubeを見ていたときのことだった。土曜日の夜、たまたま見つけた動画で、いい歳した大人たちが算数の問題を解いていたのである。
出題者の男が「これ解けなかったら出ていけよ」と脅してみたり、回答者の若者が「この問題、めっちゃおもろい!」と言いながら嬉々として問題を解いている。この彼らの滑稽なバトルの動画は数十万回も再生されていた。実は彼らは、エリート路線から外れて、灘や東大を売りにしたYouTuberとして活動しているのである。
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