【マンガ】わが子が「いじめ加害者」にされる恐怖 うちの子は加害者、それとも被害者?
──最近はSNSなどで、「いじめたほうの子どもを転校させるべきだ」という声をよく見かけます。気持ちはわかるのですが、いじめたほうの子どもの背景を考えると、そう単純に片付けられないな、ということも、この作品でよくわかりました。
「生まれながらの犯罪者などいない」と言いますよね。生まれたときはみんな同じなのに、生まれた境遇や親の影響で、そういう加害者になってしまったりする。でも小学生くらいなら、悪いことをしてしまっても、周りの大人によってまだ改善するチャンスがあると思うので、そこも伝えたいなと思いました。
私は基本的に、いじめをテーマに描いているんですが、「周りの大人も、みんなで子どもたちを見ていこうよ。子どもが悪いことをしていたら、自分の子どもじゃなくても見て見ぬふりをしないで、みんなで注意していこうよ」って思っているんです。子どもたちは人生経験がまだ少ないだけに間違えることもあるし、そこは大人がフォローしていけばよいかと。
対照的な2人の親を描いた意図
──この漫画では、事実関係がほとんどわからないまま、学校側は両方の親子を対面させます。いったいそれでいいのか、珍しいケースのようにも感じました。
自分の子がいじめられたと思った親が学校に乗り込んできて、「(いじめを)やった子どもと、その親に会わせろ!」となったのかもしれない、と友人は言っていました。担任の先生が連絡をしたら、友人が「謝罪したい」と言ったので会わせた形ですが、この学校側の対応はよくないですよね。
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