【マンガ】わが子が「いじめ加害者」にされる恐怖 うちの子は加害者、それとも被害者?
※以下、ネタバレがありますのでご注意ください
──読んでいて、すごく身につまされました。いじめって事実関係を把握するのが難しいし、親はどうしてもわが子に肩入れしてしまいますよね。この作品は、両方の子ども、親、担任、教頭先生と、それぞれの立場や心情を丁寧に見せてくれて、大人としてのかかわり方をとても考えさせられました。お友達と、そのお子さんの実体験を基に描かれたとか?
はい、がっつりの友人です。だからけっこう詳しく話を聞きました。とても考えさせられて「どうしても描いてみたいな」と思って、友人に描かせてもらえないかお願いしました。
──担任や教頭先生の言動もすごくリアルだったので、てっきり学校の先生をしている方から聞いたお話なのかと思いました。
いえ、友人はいわゆるふつうの主婦の方です。以前、うちの子が学校で子ども同士のトラブルに巻き込まれたことがあって、相手が自宅で虐待されている疑いのあるお子さんだったんですね。そのときの学校の対応が似ていたので、ちょっと混ぜて描いています。
もめた子の父親が、わが子を怒鳴りつけたら…
──どうして描きたいと思ったんでしょう?
最初はその友人の話を聞いて、「この恨み、晴らそうよ」みたいな気分だったんです。もめた子のお父さんが、友人の息子をありえないくらい怒鳴りつけたのですが、友人も私もモヤモヤしていて。
──漫画に出てきたお父さんを見て、「ヤバい人だな」とぞっとしました。実際に、こういう人を見たことがありますか?
ありますね。以前、公園で何家族かでバドミントンをしていたとき、バーベキューをしている人のところに羽がとんでいってしまい、そうしたら男の人が怒鳴り込んできたんです。自分の子ではなかったんですが、小さな小学生にこれでもかっていうくらい怒鳴りつけていて、「あ、こういう人っているんだな……」と。
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