筋力トレーニングは、間接的、根本的に冷えを改善する方策です。というのも、筋肉は体を動かす運動装置であると同時に、熱を作り出す熱発生装置でもあるからです。基礎代謝量の20%程度を筋肉が担っているので、筋肉が減れば代謝も体温も下がりますが、筋肉を増やせば冷えにくい体質へと改善します。
なかでも下半身の筋肉は重要です。全身の筋肉のうち、男性では60%、女性では70%程度を下半身の筋肉が占めており、運動不足や加齢で顕著に減少するのも下半身の筋肉です。
次から小さく速く動けば有酸素運動、大きくゆっくり動けば筋力トレーニングになるエクササイズをご紹介しますので、お試しください。
体を温める呼吸法とエクササイズ
■体を温める呼吸法
準備:暖かいと感じる部屋で行います。寒さを感じる場合は厚着をする、膝下に毛布をかける、自宅で裸足で行う場合は足の下にクッションを置く、などして準備します。
①安定したイスに深く座って背もたれに寄り掛かり、膝を軽く曲げる。足が床から浮く場合は台の上に乗せる。両手を下腹部に置く。ベルトは緩めておく。
②目を閉じるか、下に目線を向けたら、鼻から2~4秒程度かけて息を吸い、両手を押し上げるようにお腹をふくらませていく。
③吸いきったら、口をすぼめて4~8秒かけてゆっくり息を吐く。
②と③を繰り返し、1~3分を目安に行う。
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