林前外相、中国設置のEEZ内ブイ「日本が撤去も」 国際法には「やってはいけない」と書いてない
橋下氏:やはり言うべきこと、やるべきことはやってほしい。例えば、(中国による沖縄県・尖閣諸島周辺の)排他的経済水域内への海上ブイの設置。いきなりこれを撤去しろという声もあるが、法律上の問題などいろいろあるから、なんでもかんでも威勢よくやればいいとは思わない。少なくとも日本も中国側にブイを設置するなどすればいい。(日本も)設置して向こうが撤去するのならこっちも撤去するなど、何かアクションがほしい。それはできないのか。
林氏:国際法上いろんな論点があるのは国会でも議論になっている。船舶の航行や漁業を中心に考えなければいけない。いろいろなオプションの中でこちら(日本)が撤去するのも含めてしっかり検討したらいいと思う。
松山キャスター:それは中国側に通知をせずに日本の判断でブイの撤去を着々と進めるということか。
林氏:国際法には「やっちゃいけない」とも書いてないし、「やっていい」とも書いてない。それくらいの姿勢で臨むことが大事だ。
橋下氏:撤去がいきなりできないのなら、日本だって向こう側に設置ぐらいやったらいい。
“太平洋から地球へ”習氏の野望と戦略
梅津キャスター:米中首脳会談で議論が平行線をたどったのが台湾問題。バイデン大統領が「中国は台湾に対する戦略を考え直す必要がある」と指摘したのに対し、習主席は「米国では2027年から2035年の間に中国が軍事作戦を計画しているとの報道があるが、そんな計画はない」と発言した。さらに米国が台湾への武器支援をやめるよう要求したという。
松山キャスター:今回の米中首脳会談で習主席は「米国では2027年から2035年の間に中国が軍事作戦を計画しているという報道があるが、そんな計画はない」ということを自ら語ったという。あえてこういうことを言った習主席の意図をどう見るか。
林氏:これはちょっと私も驚いた。(習氏は)「武力使用のオプションを排除しない」と今までずっと言ってきた。こうやってはっきり「計画はない」と言ったのはそれなりに周りで言われていること意識をしているのだろう。「武力行使のオプションを放棄しない」との発言と(中国)国内でどう整合性を取れるのか注目していきたい。
松山キャスター:米国を刺激しないために、いったん台湾問題で鎮静化を図ろうという意図だということもあるか。
林氏:(中国は)若干いま足元が大変なので、あまりことを構えるという時代ではなくなってきたというひとつの表れかもしれない。
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