元軍人のCEOが軍隊で学んだ「意思決定」の極意 サバイバルで活用した「STOP反応」とは何か
トラックの端まで足をひきずって行くと、隊長が夜の闇に向かってわたしの背中を押しました。飛び降りた瞬間から訓練開始です。わたしは脇腹で転がって着地し、体を起こして低くかがんだ姿勢をとります。残りの者たちを乗せたトラックが走り去るのが聞こえました。
わたしは100からカウントダウンしてゼロまで数え、目隠しを外しました。そのとき、数週間前に受けた非常に重要な座学講義の内容を思い出したのでした。それこそがストレスフルな厳しい状況に直面した場合の秘訣である、STOP反応です。
リーダーシップに重要な「S.T.O.P.」
STOP反応とは、Stop(立ち止まる)、Think(考える)、Observe(観察する)、Plan(計画する)のことです。これは、リーダーシップを考えるうえでもとても重要なので、ぜひ覚えておいてほしいと思います。
・S―Stop(立ち止まる)
深呼吸して冷静になり、考えをまとめる。何もせずに立ち止まり、心身を落ち着かせる。
深呼吸して冷静になり、考えをまとめる。何もせずに立ち止まり、心身を落ち着かせる。
・T―Think(考える)
いまの状況について考える。頭の中で現在直面している状況を繰り返し、明らかにし、現実に起きていることとして受け入れる。
いまの状況について考える。頭の中で現在直面している状況を繰り返し、明らかにし、現実に起きていることとして受け入れる。
・O―Observe(観察する)
周囲を見渡して、環境、人、雰囲気を観察し、気温を測る。
周囲を見渡して、環境、人、雰囲気を観察し、気温を測る。
・P―Plan(計画する)
観察したことをもとにしてよく考え、今後の計画を立てる。起こりうる状況をいくつか想定して書き出し、ありえる結末や因果関係を検討する。
観察したことをもとにしてよく考え、今後の計画を立てる。起こりうる状況をいくつか想定して書き出し、ありえる結末や因果関係を検討する。
STOP反応を経て、わたしたちはスムーズに適切な意思決定ができます。ここで最も大事なのは、最善の結果を期待しつつ、最悪の事態に備えることです。
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