コスモ社長「村上氏にプレミアムは絶対払わない」 旧村上ファンドと1年半の対立、出口はあるか?
ただ20%以内と、それ以上大きな力を持つのとではステージが変わってくる。ここはほかの株主にも今回の臨時株主総会できちんと判断してほしい。
――村上氏側の株保有から1年半が経ち、対立は長期化しています。最終的に、村上氏側の狙いはどこにあると見ていますか?
その後は言ってこなくなったが、昨年11月頃、「自己株買いをしろ」という話が直接あった。
過去の例を見ると、2018年以降、村上氏側が20%超保有した事例ではすべて「プレミアム付き自己株TOB(公開買い付け:市場価格にプレミアムを上乗せして会社が自己株を買うこと)」でイグジットしているのが事実(非上場化した企業は除く)。
同じことを狙っているのではないか
そこから推し量ると、われわれのケースでも同じことを狙っているのではないかと思われる。彼らがどんどん保有比率を上げて、24.56%を超えてさらに次を言ってきたとき、買収防衛策も入れにくくなっていく。今回(買い増しを阻止することが)が非常に大事なポイントになる。
――村上氏側がプレミアム付き自己株TOBを提案してきた際、それに応じる可能性は?
プレミアムはない(応じない)。市場価格より高く買うわけだから当たり前だが、プレミアム付きTOBは企業価値を毀損する傾向にある。これはほかの株主にとってもまったくいいことではない。そういうことは絶対にしない。
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