コスモ社長「村上氏にプレミアムは絶対払わない」 旧村上ファンドと1年半の対立、出口はあるか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

株主からの提案なので一応検討する方向となったが、世彰氏本人から「介入させろ」とごり押しのような発言があって、それはおかしいだろう、と。本気で企業価値を高めるための提案とは感じなかった。

――6月の定時株主総会では村上氏側の議決権を除く異例のMOM(マジョリティーオブマイノリティー)で買収防衛策導入の是非を諮り反発の声も上がりました。今回普通決議で臨む理由は?

前回と大きく違うのは彼らが大規模買い付け行為の趣旨説明書を外形的には出してきたことだ。手続きは一応踏んでいる。

今年6月の定時株主総会ではMOMに焦点が集中し、彼らが本当に企業価値向上に資する提案や施策を持っているのか、あるいはわれわれが中期経営計画で示している内容が一般株主にとって有益なのかに焦点が当たらなかった。それは本意ではない。今回は内容をきちんと見比べてもらい判断してもらうほうが良いと考えた。

20%までなら「出ていってくれ」と言う気はない

2022年4月に村上氏側のコスモ株保有が判明して以降、対話と対立が続いてきた(編集部撮影)

――仮にコスモ側の議案が可決され買い増しを阻止しても、村上氏側はコスモ株を保有し続ける意向を示しています。

われわれは20%まで(の保有比率)であれば出ていってくれと言うつもりは毛頭ない。昨年4月以来、村上氏側とはいろんな対話を行ってきたが、それはまったく否定していない。

次ページプレミアム付き自己株TOBには絶対応じない
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事