冬が美味「ロールキャベツ」家で手間かけず作る技 冬キャベツと鶏もも肉を使ったシンプルスタイル

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水200mlを注ぎます。このあと、ふたをして蒸し煮にしていきますが、この調理法をフランス語でブレゼと呼びます。ブレゼに使う水分の量は少なめが基本です。かぶるほどの量の液体で煮込むと味が逃げてしまいます。

水をそそいだロールキャベツ
顆粒のチキンブイヨンなどを加えなくても鶏から味が出ます

あれば、ローリエを2枚加えます。ローリエを入れると肉のくさみが抑えられ、フランス料理らしい味わいになります。

香草を加えたロールキャベツ
ここで香草のタイムを加えるとプロっぽい仕上がりに

中火にかけて、沸騰してきたら弱火に落とし、20分間煮込みます。沸いてきたら火はなるべく弱火にしてください。火が強すぎると水分がなくなり、焦げつくリスクがあります。

なべ
ふたができる鍋がなければアルミホイルや皿で代用してください

出来上がり。盛り付けましょう。

煮込んだロールキャベツ
スプーンで煮汁をキャベツにかけるとツヤが出ておいしそうに見えます

ディジョンマスタード、塩、黒こしょうを添えて提供します。ワインによくあうフランス料理です。マスタードがソース代わりですが、なければケチャップでもかまいません。煮汁はスープとして楽しめますし、生クリームやトマトソースを加えてソースに仕立てることもできます。

シンプルながらキャベツの風味が肉の味を引き立てる性質がよく理解できると思います。仕込んでおけば煮込むだけなのでぜひお試しください。

完成したロールキャベツ
キャベツの甘さと鶏肉のうま味が溶け込んだ煮汁も絶品です

(写真はすべて筆者撮影)

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樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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