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「日本一の芸人」横山やすしが涙した奥さんの一言 M-1創設者が語る「天才漫才師の隠された悩み」

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  • 谷 良一 元吉本興業ホールディングス取締役
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当時、大晦日の夕方6時前というとほとんどの店が閉まっていました。

ぼくは新宿コマ劇場を飛び出し、知らない東京の街を途方に暮れて歩いて、開いているメガネ屋さんを探しまわりました。ようやく、閉めかけているメガネ屋さんを見つけて飛び込みました。

店長に頼み込んで、お金はいくらでも払うからなんとか作ってくれと頼んだら、渋々作ると言ってくれました。問題は生放送に間に合うかです。似たフレームを選んで、ハラハラしながら店主がレンズを削るのを横で見守りました。

持ち帰ったのは本番の10分前で、なんとか間に合いました。

でも出演者もスタッフも、本番中ずっと裏番組のレコ大や紅白を気にしてモニターをチラチラと見続けていました。一矢をむくいるかと思われたが結果は惨敗でした。

日本で一番注目された芸人の意外な姿

日本一の漫才師になり、テレビでは言いたい放題の毒舌を吐き、本番中に酒を飲み、けんかをし、セスナを買い、パワーボートのチームをつくり、映画の主役になり、本を出版し、横山やすしさんは当時日本で一番注目される芸人でした。

そんな風に、わがままいっぱい、本能のままに生きているようなやすしさんでしたが、娘の光ちゃんが、お母さんから聞いたという意外な話があります。

光ちゃんがまだ小学1年生の頃、家に帰ってきたやすしさんを奥さんがお帰りと言って出迎えると、やすしさんは上がり框(かまち)にへたり込んでいたそうです。

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