実は、私の夫は「自分がいてあげなくては」と思える女性より、仕事を頑張る女性のほうが「オレも好きに生きられる!」と思うような自由な人だったので、私が仕事を好きでいることがうれしそうでした。また、恋愛に無我夢中になって愛情をたっぷり注がれたり、束縛されたりするのも、あまり得意ではなさそうでした。
私の場合は物理的にできなかっただけで、時間があったら間違いなく「べったりオンナ」になっていたタイプなのですが、仕事にかまける姿をうまく勘違いしてくれたようで、なんとか結婚に至りました(笑)。実際に、それまでの失恋はほとんどがこの「べったり感」が原因だったような気さえしてきました。いわゆる「重い」ってヤツです。
さらに「結婚した後、どんな未来があるか」とか、「この人はどうなっていくのか」とか、あまり深く考えることもなかったかも。これも時間や余裕がなかったからで、時間がたっぷりあったら、「ま、なんとかなる!」「そのとき考えよう」とは思えていなかったかもしれません。
選択肢が多いほどいいとは限らない
先日、10歳くらい年下、30代半ばの独身女性陣と飲みに行ったのですが、その中に、すごい美人の友人が参加していました。彼女は美人なだけではなく、さっぱりした性格で男女問わず人気者だし、家庭的な面もアクティブな面もあり、賢くてすごく仕事もできる。誰かに紹介したいランキングのTOPを爆走中の友人です。だから、選択肢は人がうらやむほどあるワケです。しかし、まだ一度も結婚はしていません。
話を聞くと、お相手の選択肢がありすぎて、いろいろと深く考えるあまり、自分の感情で選択できなくなっているんだなと思いました。考えれば考えるほど、シミュレーションすればするほど、選択肢が枝分かれしてしまって、余計に心ではなくて「頭で」考えることになってしまう。もし彼女が「ま、いいか」「だめだったらそのとき考えよう」という状態だったら、とっくに結婚していただろうなと思います。まぁ、彼女の場合は「30代半ば、結婚していない私」って悩みさえも楽しんでいるようだから、大きなお世話なのですけれど。
つまり、仕事より婚活、「結婚とは」と思い詰めてしまうと、「決められなくなるリスク」を自分で抱えてしまうこともあるし、男性陣にもいろいろな意味で「リスク」を感じさせてしまう可能性がある、ということ。私は「重い女」の苦い経験からも、「しっかりと時間を確保してからの婚活」より、「毎日ドタバタしてて恋愛に集中できない!」くらいの婚活をオススメしたいです。
婚活に集中するあなたを「かわいい」と思う男性もいるでしょうが、「リスクを感じる」と言う人もいるのであれば、仕事をペースダウンすることで、お相手の選択肢が減ることだって考えられます。
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