35歳以上のための"普段着婚活"のススメ

「キラキラな結婚」より「疲れない結婚」!

できることなら自然体で「疲れない結婚」を見つけたい(イラスト:堀江篤史)

8月からひっそり始めた本連載もようやく第10回を迎える。それを記念するわけでもないが、2人そろって晩婚さん(本連載では35歳以上で結婚した人を指す)の夫婦に登場してもらおう。

都内で工務店を営んでいる斎藤明弘さん(仮名、41歳)と会社員の紀子さん(仮名、43歳)だ。結婚時の年齢は明弘さんが39歳、紀子さんは41歳である。

明弘さんの仕事場でインタビュー取材を受けてくれると聞き、菓子折りを持って訪れると、工務店に隣接する貸しアパートの一室に案内された。斎藤家所有のアパートで、リフォームを終えて借り主を募集しているらしい。見事な梁が見える高い天井が印象的で、ちょっとぜいたくな屋根裏部屋のような雰囲気である。僕も独身一人暮らしに戻るようなことがあったら、こういう部屋に住みたいな……。

家具のない清潔な部屋で、紀子さんが持って来てくれた温かいペットボトルのお茶を飲みながら、3人で車座になって話をすることにした。

「作業着かジャージ」の生活から一念発起

「建築の仕事は女の人に会わないし、休みの日はテニスばかりの生活をしていました。男だけでガチンコでやるテニスです。平日は作業着で週末はつねにテニスウエア。楽だから、です。ちゃんとした服に着替えて電車に乗るのが面倒くさいので、合コンなどからは縁遠かったですね。

でも、37歳ぐらいになって『オレもたまにはデートしたい』と思うようになりました。(業者主催の)お見合いパーティにも何度か参加したのですが、うまくいかなくて……。ああいうパーティはサクラの女性も多いのかもしれません」

作業着にしているらしい使い古したトレーナー姿で、飾り気のない笑顔を浮かべながら独身時代を振り返ってくれる明弘さん。朴訥とした雰囲気だが「どんどん話したい」という勢いも感じる。一方の紀子さんは「余計な口は挟まない」姿勢を保っている。しばらく明弘さんに話してもらおう。

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