EVになった「最上級BMW」2198万円は走りも弩級 初代7シリーズを思わせる「i7」走りの正体

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5390×1950×1545mmの堂々たるボディサイズを持つi7 M70 xDrive。日本での価格は2198万円(写真:BMW)
5390×1950×1545mmの堂々たるボディサイズを持つi7 M70 xDrive。日本での価格は2198万円(写真:BMW)

「7シリーズ」といえば、1970年代から続くBMWのフラッグシップモデルで、最新モデルは2022年に登場した7代目「G70」。このG70は、大きく変わったデザインもさることながら、初めてピュアEVの「i7」が加わったことも大きなトピックだ。

私は、このモデルの追加で「7シリーズのラインナップが強固になった」として、注目している。ディーゼルの「740d xDrive」に次ぐピュアEVの「i7 M70 xDrive」のドライブで、なるほどと得心がいった。

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ふんわりの740d、ソリッドなM70

全長5390mm、ホイールベース3215mmの“堂々たる”という表現がぴったりな大型セダン。第7世代になる現行7シリーズは2022年4月に本国で発表され、日本でもガソリン、ディーゼル、そしてピュアEVの布陣で展開されている。

以前乗ったのは、ディーゼルエンジンの740d xDrive(以下:740d)。特に印象深かったのは、路面の凹凸をきれいに吸収してくれる、ふんわりとした快適な乗り心地だった。

「駆けぬける歓び」をスローガンにかかげるBMWだけあって、過去には7シリーズといえども、ぐいぐいとコーナーを走り抜けていくスポーティな操縦性を前面に押し出した世代もあった。

しかし、今の7シリーズ、とりわけ私が体験したディーゼルモデルは、“あたり”のやさしいサスペンションの設定で、「後席がもっとも居心地のいい場所だ」と思えるほどだった。この対照性がおもしろい。

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