EVになった「最上級BMW」2198万円は走りも弩級 初代7シリーズを思わせる「i7」走りの正体

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i7 M70 xDriveの後席。ビーガンレザーをシート表皮に使った仕様も選択可能(写真:BMW)
i7 M70 xDriveの後席。ビーガンレザーをシート表皮に使った仕様も選択可能(写真:BMW)

2010年代後半は、BMWをはじめ、多くのメーカーが一気に電動化を進めるのかと思わされたが、2023年のプロダクトラインナップをみていると、内燃機関(ICE)の存在が再認識された感がある。

BMWは、新型7シリーズに多様性、ひいてはユーザーに幅広い選択肢を与えている。

電動化において、決して手を抜いていない

一方、企業のカーボンフットプリント(炭素排出量)については、「BMW Groupでは、2006年から2022年までに、すべての車両を生産する際のCO2排出量を78.1%削減させました」とする。

つまり、電動化において「決して手を抜いていない」というのだ。BMWでは、ホームページで「iX3」を例に次のように説明する。

「欧州で一般的に利用可能な電力を使用した際のCO2排出量は、『BMW X3 sDrive20d』に比べて約30%低減された値となっています(WLTPサイクルに沿った消費量で比較)。また、再生可能エネルギーによる電力のみで充電をした場合、CO2排出量の削減率は約60%に達します」

その取り組みの中で開発されたのが、BEVのi7。ただし、そこにもってきて、「駆けぬける歓び」をスローガンにする企業だけに、それだけでは止まらない。

“超”がつくほどパワフルなi7として、i7 M70 xDrive(以下:M70)を作りあげたのだ。

次ページM70は「電動化による高性能の追求」
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