アイナ・ジ・エンド「睡眠2時間だった日々の本音」 BiSH解散、そして映画『キリエのうた』で演じて

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『キリエのうた』では、アイナが6曲の劇中曲を制作し、魂に訴えかけるような歌声を披露している。主役を務めつつ、自ら歌う詩と曲も書き下ろす。この両方をこなすのは容易なことではなかったという。

「映画の曲の制作期間は、BiSHでの12カ月連続リリースと全国ツアーと重なっていて。タイトなスケジュールでしたね。制作するのはほぼ深夜のみ、日々の睡眠はだいたい2時間くらい。今考えると、かなり無茶な生活をしていましたね」

創造と奮闘、そして孤独の闘い

しかし、それだけではなかった。当時のアイナの心の中には、孤独と寂しさが去来していた。

(撮影:長田慶)

「自分にはモードとかゾーンがあって、『一生このまま孤独だ』と。誰でも1度は寂しいと感じたことあると思いますが、そういう感情は私の根っこにあって、その寂しさが募るほど曲を書きたくなったりするんです。パンクロックな思想っていうか、『やったるぜ、絶対に書く!』みたいな。

それとBiSHが解散した後、『どうしよう、1人ぼっちになるんだ』という不安、キリエの歌に対しての役が死生観とか漂っていて。昨年、舞台のお仕事でジャニス・ジョプリンを演じたのですが、彼女は27歳で亡くなっているんです。演じながら、死が頭の中に浮遊しました。あのときも何かを作らなきゃ、作らないと気が済まないってモードになりましたね」

当時のアイナは、孤独感が創作のエネルギー源となっていたようだ。しかしソロアーティストとなった現在は、お花を飾る、アロマを焚く、YouTubeの焚き火動画を流すなど、リラックスした環境での制作が源となっているという。

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