ホンダが大盤振る舞いの「早期退職制度」を廃止 世代交代に一定成果、「想定以上に退職」の声も

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縮小

制度の趣旨は社内の世代交代だ。ホンダの社員の平均年齢は44.7歳(2023年3月末)。トヨタ自動車、日産自動車の大手3社で最も年齢が高い。1980年代は最も平均年齢が若かったが、40年の間に在籍社員の勤続年数が長くなるにつれて徐々に高齢化。社員全体に占める50代の比率はここ数年30%を超えていた。

人がやめすぎて仕事が回らない

加えて、自動車業界ではEV(電気自動車)シフトやソフトウェア技術の開発が高度化しているとともに、エンジンなど従来は事業の中心だった領域の縮小が進んでいる。ホンダとしても、社内の新陳代謝を促すことによって事業構造を変えていきたい狙いがある。

一方で、社内では早期退職による副作用も出ているようだ。あるホンダの中堅社員は「人がやめすぎて仕事が回らなくなっている部署もある。優秀な人材も去って、現場の負担が増しているなら本末転倒だ」と話す。社内では業務のマニュアル化を進める動きもあるが、円滑に引き継がれないケースもあるという。

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