中学受験に執着する親が知らない「学歴の価値」 周囲から成功者にみえても苦しんでいる可能性
ただ、20代、30代と働く時間が長くなるほどに、学歴の効力は薄れていく。それよりは「社会に出てからどんな仕事をしてきたのか」が重視されるからだ。
外資系企業の中途採用(一度就職した人を対象にした採用)であれば、出身大学のレベルよりも、社会に出てからどんな仕事をしてきたか、どんな実績を出してきたかが重視される。40代、50代と年齢を重ねていくほどに、当然その傾向は強くなるだろう。
だからといって、「学歴なんてもう意味がない」とは僕は思わない。現実をみれば、あればあったで有利に働く場面がまだまだ多いからだ。
ただし、きみたちの親世代の頃ほどに、学歴は有効なカードではないことも覚えておいてほしい。
中学受験はしたほうがいい?
最近、都市部では中学受験をする子の数が増え続けている。
きみは中学受験をしたい?
僕は地域差や家庭の事情があるので、「中学受験は絶対にしたほうがいい」とまでは思わない。
ただ、もし挑戦できる環境にあるならば、試しに挑戦してみても損はないだろう。試験の結果で合格・不合格が決まるという本番に向かって緊張感をもって学んでいく経験は、学びの基礎体力を鍛える絶好のトレーニングにもなるからだ。
中高一貫校に進学するメリットをいくつか挙げるならば、同じように受験勉強をがんばってきた、努力の価値を知っている友人ができることだろう。学ぶ意欲が高い仲間がそばにいれば、くじけそうになっても励まされるし、自分の目線も自然と上がっていく。高校受験をショートカットして、大学受験や課外活動に力を注げるのも大きなメリットだろう。
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