中学受験に執着する親が知らない「学歴の価値」 周囲から成功者にみえても苦しんでいる可能性

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「頭のよさ」はそれぞれの時代によって変わる。

日本の教育は偏差値が評価の基準になっているが、海外の多くは偏差値なんて聞いたことはないんだ。現実には偏差値だけで「頭のよさ」はジャッジできないし、取りこぼしている部分もすごく多いはずなんだ。そもそも世界の天才は日本の入学試験なんて受けていない。本当に偏差値という数字に意味はあるんだろうか。

きみもいったん立ち止まって、「頭のよさってなんだろう?」と考えてみてほしい。じっくりと考え抜けば、「じゃあここから自分はこの時代に、どんな努力をしていけばいいのだろう?」という問いへの答えがみえてくるかもしれない。

それでも高学歴は有利?

頭のよさは時代によって変わるし、偏差値は絶対的な評価軸ではない。じゃあ今の時代、いい高校、いい大学に進んで高学歴になることに、意味はないのだろうか? そう考える人もきっといるよね。

結論からいえば、学歴はまだまだ使えるカードだ。ただ、そこまで絶対的な切り札にはなりえない。30代、40代と年齢を重ねていくほどに、効き目がだんだんと薄れていく。そんな種類のカードだと考えておこう。

その人がどんな人なのか、初対面の第一印象だけではわからない。けれどもそれなりのレベルの大学を試験を受けて卒業しているのであれば、「少なくとも勉強はできるんだな」「受験という壁を乗り越える努力はした人なんだな」という判断はできる。

そうした判断材料として、学歴はとてもわかりやすいカードだし、就職活動でも有利に働きやすい。同じ大学出身者同士であれば親近感も湧くし、価値観も通じやすい。OB・OG(きみが入学した大学を卒業した先輩たち)のネットワークがあと押ししてくれることもあるだろう。

ハーバード大学やスタンフォード大学のような海外の名門大学は、同窓会をきっかけに大きなビジネスがまとまることだって珍しくない。

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