それはそうですよ。そもそも家計簿は、毎月の収支が赤字になるなど、家計に何らかの問題があるから、その原因を見極めるためにつけるものです。
したがって、家計簿をつけると、否が応でも自分の家計の問題点を直視せざるを得なくなります。だからこそ問題解決につながるわけですが、多くの人は、自分が見たい現実しか見ようとしません。「あ~あ、今月も赤字だよ」、「また、今月も赤字かよ」などということの繰り返しでは、家計簿をつけたくなくなるのも当然です。
結果、三日坊主で終わってしまうのです。
どうすれば挫折しないで続けられるのか
家計簿アプリのマネーフォワードが行った家計簿に関するアンケート調査を見てみましょう。
「家計簿に挫折したことがありますか?」という問いに対する回答は、次のようになりました。
何と半数超の人が家計簿をつけることに挫折しているのです。しかも、これを男女別に見ると、女性の方が、「家計簿挫折経験者」が多いのが分かります。男性の場合、家計簿に挫折した人の割合が52.1%であるのに対し、女性は72.1%にも上ります。
この男女差の原因は何かと思うのですが、恐らく男性の場合、分析するのが好きなので、ゲーム感覚で続けることができ、結果的に挫折者の数も少なくて済むのではないかと考えます。
女性は一般的に物事の分析が好きではないので、ただ単に、ノートなどに数字をつけているだけに止まってしまいがち。前述したように、これでは家計簿を付ける行為を長続きさせることはできません。
では、どうすれば家計簿をつける習慣が身に付くのでしょうか。
それは、ダイエットと同じ。要するに効果が見えてくれば、家計簿をつけ続けるモチベーションを維持できるのです。
週に2回、近所のトレーニングジムに通って、一所懸命運動しているにも関わらず、体重が一向に減らなければ、大概の人は挫折します。人間は、効果が見えないことをひたすら続けることは、できないものなのです。
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