IHIの最高益を牽引した"翼の下の力持ち" 重工大手2社の航空部門トップに聞く(下)
20年以上かけて大きな柱に育った
――IHIの2014年度営業利益632億円のうち、航空宇宙部門は6割超に相当する400億円近い利益を稼ぎ出した。
当社の航空エンジン事業は防衛省の仕事で技術を磨き、1980年代に民間分野へも進出した。民間分野の具体的な事業の中身としては、米GEや米プラット&ホイットニー(P&W)といった世界的な航空エンジンメーカーの開発・製造パートナーとして、低圧タービンやファン、シャフトなど一部領域を任されている。
旅客機自体の需要が伸びていることもあって、業績面でも民間分野の貢献度が年々大きくなってきた。売上高でいうと、防衛向けの航空エンジンは毎年1000億円前後。
一方、民間分野は2014年度実績で2700億円近い。10年ぐらい前は防衛分野にやっと並んだぐらいで収益的にも非常に厳しかったが、何とか(売上高、利益の両方で)大きな柱に育ってくれた。


















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