結婚生活に悩む人に教えたい夫婦円満を保つ技術 実践できれば、愛は多くのことに打ち勝っていく

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恋愛は、相手に見せたい部分だけを見せようと努めます。しかし、結婚はそういうものではありません。

お互いを遮っていたカーテンを開け放つのです。まるで華やかな舞台の裏に小物や装置が雑然と散らばっているように、結婚とともに開いたカーテンは、自分がいままで考え予測してきた相手と実際の人物とは、まったく違うということを確認させてくれます。

そのため新婚のころには激しい夫婦喧嘩が起こりやすいのです。しかし、これは細かな部分でまだ合わないふたつの歯車が、噛みあって回りながら立てる音だと考えることができます。

摩擦を繰り返していくうちに、ふたつの歯車は滑らかに噛みあって回りはじめます。しかし、これを我慢できずに「だまされた。こうだとわかっていたら、結婚しなかったのに」と、激しい怒りが込み上げてくるようになったら、一度考えてみてください。

お互いを理想化しないのが夫婦円満の秘訣

相手を理想化しすぎたのではないか、または、童話のなかの王子様やマンガの女主人公を望んでいたのではないか、と。

『人間として最良のこと as a person』(日経BP)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

もうひとつ、結婚生活をもう少し円満に送るには、お互いにうまくだまされてあげることも必要です。

夫が王子のふりをするとき、妻が少女マンガの女主人公のふりをするときはだまされてあげること。

相手の欠点と失敗をよくわかっているけれど、わざと気づいていないふりをしてあげること。

これも結婚生活の大切な技術であることを覚えておいてください。束縛するようでいて束縛しないこと、自由にさせないようでいて自由にさせることは、お互いに傷つきあうのを減らし、お互いの存在に感謝できる方法です。

キム・ヘナム 精神分析医

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Kim Hye-Nam

精神分析医。1959年ソウル出身。高麗大学校医科大学を卒業し、国立精神病院(現国立精神健康センター)において12年にわたり精神分析の専門家として勤務。慶熙大学校医科大学、成均館大学校医科大学、仁済大学校医科大学の客員教授、また、ソウル大学校医科大学招聘教授として教鞭を執り、キム・ヘナム神経精神科医院の院長として患者を診た。ベストセラのー『as a person 人間として最良のこと』、『心理学が30歳に答える』をはじめ、『大人になれば大丈夫だと思った』(共著)、『私は本当にあなたのことを愛しているのだろうか?』などの書籍を送り出し、多くの読者の共感を得ている。

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