SONY成功の裏にあったアメリカでのイメージ戦略 日本からの輸入品ではないと思わせる工夫とは
ソニーが成功したアメリカでのイメージ戦略
1960年代当時、日本から海外へ進出していた多くは、商社でした。日本でものを作って、海外へ送って、現地で売っていたのです。
ソニーでは、アメリカの会社はアメリカ人を中心に作らないといけない、ということを徹底していました。ソニー・アメリカを立ち上げた昭夫は、アメリカで売るものは現地で作ってアメリカ製だと言わないと、アメリカ人に受け入れてもらえないと思ったんでしょう。私も同じ意見でした。ソニーの商品は、日本からの輸入品ではないとアメリカ人に思ってもらうことは大事だと感じていました。
昭夫の戦略がうまくいって、アメリカ人たちは、ソニーを日本の会社だとは思っていなくて、自分たちアメリカの会社というようなイメージを持っていました。
それに、ソニー・アメリカの従業員は、約7割がアメリカ人でした。普通、日本の商社をはじめ日本企業のアメリカ支社だと7割が日本人という形でしたが、私がソニー・アメリカの会長として行ったときは、秘書を含めて周りがみんなアメリカ人でした。

















