昨年来悪化していた半導体市況は早くも底打ちした。今世界規模で起きているのが、官民入り乱れた半導体工場の投資合戦だ。『週刊東洋経済』の10月2日発売号(10月7日号)の特集は「半導体 止まらぬ熱狂」。熱狂する半導体業界を取材した。日本でも、この局面を最大のチャンスと捉え、矢継ぎ早に戦略が打ち出されている。戦略物資と化した半導体の今に迫った。
──市況の見通しは?
昨年8月の段階ではまだまだ半導体不足が続いているような状況だったが、秋口から急激に悪化した。コロナ禍の巣ごもり需要の反動減だ。今年4〜5月の段階では、9〜10月ごろからスマホなどを含めて回復基調に入る想定だったが、中国経済回復の遅れが世界経済にも波及している。市況の本格回復は来年だろう。
──生成AIの普及も需要の底上げとなりそうです。
AI開発に使われるGPUを展開する米エヌビディアとは、2011年に買収した米ベリジーを中心にずっと付き合いがあり、エヌビディアはアドバンテストのテスターだけを使って生産している。現在の生産量を満たすだけのテスターはすでに納入済みだが、この先ボリュームが増えれば当然需要は増えるだろう。
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