最新号の『会社四季報』秋号を使い、主な半導体銘柄をランキング。
「日経平均株価3万円台」が株式市場に定着しつつある中、半導体業界各社の株価も高騰気味だ。
今から参入しても勝てる半導体株は何だろうか。9月15日に発売されたばかりの『会社四季報』最新号(2023年秋号)のデータを使って、有望銘柄を探ってみよう。
半導体関連銘柄の選定に当たっては「業界地図デジタル」などに基づき、半導体メーカーに加えて製造装置メーカー、材料メーカー、半導体商社の主要な上場企業100社をピックアップ。7つの基準でランキングした。
2倍以上に値上がりした銘柄は8社
最初に見るのは、株価の値上がり率ランキングだ(表①)。年初来の値上がり率が100%以上、つまり今年に入って2倍以上に値上がりした銘柄は8社ある。トップのテラプローブはメモリー、システムLSIなどの半導体テスト工程の受託サービスを展開。年初来では3倍近い上昇幅だが、今期PER(株価収益率)は12倍と相対的に割安感がある。2位はソシオネクスト。富士通とパナソニックのSoC(システム・オン・チップ)事業の統合会社が昨年上場した。ロジック半導体のファブレスメーカーとして海外顧客との取引拡大が奏功、業績拡大に裏打ちされて株価も急伸している。芝浦メカトロニクス、ディスコはそれぞれ世界ナンバーワンの商品を有する半導体装置メーカー。世界的な半導体投資需要の拡大が株価にも追い風だ。
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