ソニーがTSMC誘致のホストとして尽力する狙いとは。
昨年来悪化していた半導体市況は早くも底打ちした。今、世界規模で起きているのが、官民入り乱れた半導体工場の投資合戦だ。『週刊東洋経済』の10月2日発売号(10月7日号)の特集は「半導体 止まらぬ熱狂」。熱狂する半導体業界を取材した。日本でも、この局面を最大のチャンスと捉え、矢継ぎ早に戦略が打ち出されている。戦略物資と化した半導体の今に迫った。
7月、台湾・TSMCのジョナサン・リ バイス・プレジデントが日本を訪れていた。
向かった先は経済産業省。担当者との間ではTSMC熊本「第2工場」の補助金交渉が行われていた。
2021年10月に発表されたTSMCの熊本進出。菊陽町に建設される工場の総投資額は1兆円を超え、そのうち最大4760億円を政府が助成する。2024年末の操業開始に向け建設の真っ最中だ。
そんな中、早くも第2工場建設の具体的な交渉が進んでいる。TSMCのマーク・リュウ会長は今年6月、第2工場について第1工場付近で検討していると明言。隣接地に建設されるのはほぼ確実だ。
第4工場まで検討
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