SNSを見ると「疲れてやる気が出ない」納得理由 「強い快楽」と「承認欲求」ばかりを追う人の末路

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その依存物を使っているときには快感が出ますが、依存物を使っていないときの不快度も増していきます。そして、依存物の強い刺激以外の弱い刺激では快感情を得られにくくなるため、実は全体の「快」は減っていき、それを埋めるためにさらに依存物を使用し、かつそれ以外では快感を得られなくなるという悪循環が起こってきます。これが依存のメカニズムです。

なお、依存物が依存物となりうる条件として、

①快楽をもたらすもの
②飽きずにずっと続けられるもの
③手軽に得られるもの

が挙げられます。

タバコやギャンブルもそうですが、SNSの利用はそれよりも金銭的負担が少なく、やめどきがありません。「仕事に支障が出てきた」「スマホは楽しいけれど、それ以外のことをやる気がなくなってきた」となってきたら、要注意です。

「強い快」は長続きしない

コロナ禍において、スマホへの依存度はさらに高まったといえますが、そのことが、パンデミックによる精神的なダメージに拍車をかけている可能性が指摘されています。

そして、スマートフォンの利用時間を減らし、身体活動を増加させることが、いわゆる「コロナうつ」など、パンデミックによる心理的悪影響から回復するためのレジリエンスを高めたとの報告もあります。

ドパミンが出るような「強い快」は、頭(脳)が求めていることであって、身体が求めていることとは違うのかもしれないということを、気に留めておく必要があります。人間はもともと、「ゆるやかな快」でもゆたかさや幸福感を感じられるようにできています。

強い快は、人生のスパイスとして大事なものですが、「ゆるやかな快」を追求していくこともまた、とてもクリエイティブなことなのではないかと考えています。というのも、ドパミン的な快は達成感や高揚感を伴いますが、長続きしません。

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