「4年間で280人と見合い」40代男性が成婚できた訳 数字で判明「成婚者」は見合い回数が少ない傾向

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SNSが普及し、婚活アプリや結婚相談所が乱立し、スマホ1つあれば、お相手選びができるのが今の時代だ。相手が気に入らなければ即座にお断りを出し、どんどん新しい相手と出会ってしまう。そして、婚活に苦戦をする。それも、現状だろう。

その昔、親や親戚筋に勧められた人と有無を言わさず結婚させられたり、写真を交換することが即座に結婚につながったりした時代もあった。何百回お見合いしても結婚できない人がいるのは、SNS時代が産み出した弊害なのかもしれない。

では、結婚を決められる人、決められない人というのは、どこに違いがあるのか。

仲人の経験則で言うなら、決められる人は結婚という目的に執着している。女性の場合は出産年齢、男性の場合は仕事での立ち位置(転勤、昇格など)や父親になる年齢を考え、“いつまでに結婚したほうが良い”という具体的な時期を自ら設定している。そして、そこに向けて果敢に出会いを求めていく。

また、自分を相手によってうまく変化させていける人だ。それを、妥協ではなく順応だと捉えている人だろう。

結婚を決められない「本当の理由」

一方で決められない人というのは、結婚に対する考え方が漠然としている。ことに、親から勧められて結婚相談所に登録した人(男性に多い)は、「なんとなく入会」「ただ在籍」していて、婚活に本気で取り組んでいない。

こういうタイプは、お見合いから交際に入ったとしても、次のデートの日程をなかなか決めてこないし、連絡も滞りがちだ。結果、相手から“交際終了”を出される。

また、これは女性に多いのだが、結婚という目的より「自分が好きになれる人」「自分を理解してくれる人」と、自分の気持ちに注力して、婚活している。出産年齢のリミットが迫っていても、「誰とでもいいから、結婚したいわけではない」と言う。

もちろん、“結婚できれば誰でもいい”というわけではない。ただ、気持ちを優先して婚活をしている人というのは、自分が婚活の主人公なので、相手を見る目が厳しい。自分の中に相手を判断する物差しがあり、そこに合わない人は直ちに切り捨てていく。相手を受け入れる婚活ではなく、自分が選ぶ側の婚活をしている。

先日、200人以上の見合いをしてきた女性が、こんなことを言っていた。

「今振り返ってみれば、最初のほうでお断りした人に、いい人がいたなと思います。でも、婚活を始めたばかりで、婚活の厳しさもわかっていなかった。サイトには、たくさんの人が登録していたので、もっといい人がいるんじゃないかと思ってお断りしてしまったんですよね」

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結婚はゴールではなく、2人のスタート地点だ。自分の理想に叶う100点満点の人を選ぶよりも、50点でも60点でも、これから2人で関係を育てていける相手を選んでみたら良いのではないだろうか。

これから婚活を始める人は、先に記した“自分の年齢と成婚できた人のお見合い回数”を頭に入れて、お見合いをスタートしてほしい。

すでにもう何百人と会ってしまった人は、いったん気持ちをリセットして、“相手を選ぶ婚活”から、“相手に選ばれる婚活”に、考え方をシフトしみたらどうだろうか。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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