東北大、「名ばかりテニュアトラック」への言い分 直撃に副学長は「独自の制度であり問題ない」

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――そこが一番の問題だと思います。任期付きだと説明しているかどうかを議論しているわけではありません。一般のテニュアトラックも任期付きですから。東北大学の制度が一般のテニュアトラックではないということを、外部からも容易に明確にわかるようにすべきでは。

繰り返しになるが、東北大学テニュアトラック制度は一般のテニュアトラック制度ではない。採用される方に対して、「あなたはテニュアトラックポジションですよ」と言って雇用しているのであれば、おっしゃるような「普通のテニュアトラックとは違う」という説明をする必要があると思う。

ただ、そういうふうに伝えているということはないので、そこはクリアにしておきたい。テニュアトラックだといって雇用したことは一度もないし、テニュアトラック審査をやるとも申し上げていない。

テニュアトラックを名乗る不可思議

――しかし、東北大学テニュアトラック制度だと名乗っています。

何度も同じ話で恐縮だが、東北大学テニュアトラック制度というのは学内にテニュアトラックポジションを少しでも増やしたいという思い、取り組みとして導入した。

そういうもの(テニュアになれる可能性)も東北大学の中でありますよ、という中で(テニュアトラックとしてではなく)学際研の助教を募集している制度だと東北大学では考えている。

――東北大学が一般のテニュアトラックをやっているかのように偽装する意図がないのであれば、なぜ、プレスリリースにも公募要領にも「東北大学テニュアトラック制度は一般のテニュアトラック制度とは違います」とはっきり書かないのですか。

私はその当時の担当ではないので、なぜというところはよくわからない。本学がどうしてそういう制度を導入したのかというところは、先ほどから説明している通りだ。

奥田 貫 東洋経済 記者

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おくだ とおる / Toru Okuda

神奈川県横浜市出身。横浜緑ヶ丘高校、早稲田大学法学部卒業後、朝日新聞社に入り経済部で民間企業や省庁などの取材を担当。2018年1月に東洋経済新報社に入社。

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