JR原宿駅、「木造駅舎」がシンボルだった街の変遷 「裏原宿」こそ本来の原宿、五輪が変えた風景

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明治神宮とともに整備されたのが表参道で、通り沿いの地域名にもなっている。竹下通りとはまた違い、有名ブランドの路面店が並ぶファッションの発信地である。インバウンド客にも人気のショッピングストリートだ。

明治神宮の鳥居
原宿駅のそばに建つ明治神宮の鳥居(筆者撮影)
表参道
東京屈指のファッションストリートとなった表参道(筆者撮影)

「億ション」の先駆け

表参道のもう1つの側面が高級住宅地。表参道ヒルズが建つ場所は、大正の末から昭和の初めにかけて建設された「同潤会青山アパート」の跡地だ。ここは関東大震災後、サラリーマンを主な居住者として想定して作られたが、東京オリンピックの頃から周辺の高級化が始まった。60年近くが経っても姿をとどめている、原宿駅前のコープオリンピア(1965年完成)は最高分譲価格が1億円以上で、いわゆる「億ション」の先駆けと言われる。

コープオリンピア
億ションの元祖であるコープオリンピア(筆者撮影)
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