ジャニタレCM対応、モスとJCBで明暗分かれた理由 消費者コミュニケーションの巧拙が問われた
まずは「モスの件」だが、これは「モスバーガー」を展開するモスフードサービスを指す。この日、同社は「明確な被害者救済と再発防止の取り組みが認められない以上、ジャニーズ事務所との契約は継続しないことを本日決定いたしました」と発表。現在展開中の広告についても「できる限り速やかに変更します」と表明した。
モスは、2021年から「Snow Man(スノーマン)」のラウールさんと渡辺翔太さんをCMに起用し、2022・2023年には「モス年間イメージキャラクター」と位置づけている。ジャニーズ会見後の9月11日にも、2人を新商品のテレビCMに起用すると発表していたが、その放送開始日である13日、一転して中止された形となる。
加えて、同日中には「【お詫び】モスバーガー店舗の掲示物について」と題したプレスリリースも出された。起用中止後の対応をしていたところ、「特定の店舗において、店頭掲示物に不適切な加工がされている事実を確認」したとして、タレントやファンらに謝罪するもの。発表に前後して、SNS上では2人の顔写真部分にステッカーのようなものが貼られた画像が拡散されており、その件についてだと思われる。
「つながり」重視の意思表明は、消費者の心に響く
一連のモスによる対応をめぐり、SNS上では否定的な意見が多数派だ。ファンからは「ガッカリした」「もう行かない」といった反応が見られ、一般ユーザーからも「一度継続しておきながら、数日で方針転換するのは悪手」との指摘が出ている。
そんなモスと対照的に、好印象を与えているのが、JCBだ。公式リリースは出されていないが、スポーツ報知の取材に答える形で、CM起用を見送る方針が伝えられている。9月13日にウェブ配信された報知記事では、「二宮和也さんは、2010年より13年間、私達と一緒に歩んできた特別な存在」としたうえで、ジャニーズ事務所による「被害者の救済」と「再発防止」の具体化や実行が確認されるまで、二宮さんの起用を見送るとコメントしたと報じられている。
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