
定年後にうつには理由がある
◎定年退職は自分の居場所も人間関係も失う最悪な制度
「定年後にうつになる人が多いんだよなぁ」
というのは、精神科医なら誰もがする話です。もともと、セロトニンの分泌量が低下しているところに、定年退職がきっかけとなって老人性うつを発症する人たちは、非常に多く見られます。
それほど定年制とは、心の健康において最悪の制度です。まるで理にかなっていない、おかしな制度なのです。
まだ能力があって会社に貢献できる人材でも、65歳、もしくは70歳になると、一律に解雇する会社がいまだに多いのは、年齢による差別制度といえます。こんな前時代的な制度が、日本という国にはまだあるのです。
「人の心を無用に苦しめる制度なんぞ、なくしてしまえ!」
と、精神科医として日々叫んでいますが、残念ながら、社会はどうにも変わっていきません。
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