60歳以降「若く見える人」と見えない人の決定的差 腸を健康に保ち「細胞の炎症」を食い止める

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腸の調子を知るために一番良い方法は、肌を見ること。腸の調子が悪いと、吹き出物が出たり肌がくすんだりと、何かと肌に影響が出てきます。キメが粗くてぶつぶつとした肌は、腸の調子も悪い可能性が高いのです。反対に、キメが整った滑らかな肌を持つ人は、腸の状態も良いのです。

アレルギーの食材を避けて腸を守る

では、腸を健康に保つためにはどうしたらいいのでしょうか。その上で大切なのが、自分が持っているアレルギーを知ることです。

蕎麦、卵などの食物アレルギーから、喘息や花粉症まで、世の中にはさまざまなアレルギー症状があります。こうした急性型のアレルギーは「IgE型」と呼ばれるのですが、その一方で症状は軽いけれど長く続く「IgG型」と呼ばれるアレルギーがあります。「IgG型」のアレルギーが体内で炎症を起こし、腸の調子を悪くします。これが遅延型のアレルギーと言われるものです。

私も自分のクリニックで、数多くの患者さんの遅延型のアレルギーを調べてきましたが、ほぼすべての人が何らかの食品アレルギーを持っています。逆にアレルギーを持っていない人はまれだと言えるでしょう。

ただ、一方で、これらのアレルギーは、なかなか自分では気が付きにくいという事情があります。

たとえば、「食べると疲れやすくなる」「翌日に顔が赤らみやすい」「消化不良が起きやすい」「お腹を壊しやすい」「舌がピリピリする」など、その症状は非常に幅広いのです。

個人によって反応は異なるので、多くの人は「どこか体調が悪いのかな」と気にするだけで、「これが食物によるアレルギーのせいだ」とは気が付かないのです。

わかりづらいアレルギーは、腸の健康を保ち、細胞の炎症を食い止めるためには大きな障壁になります。

だからこそ、老化を食い止めたいと思う人は、自分がどの食品にアレルギーがあるのかを知ることが非常に重要になってきます。

では、どうしたら、自分にアレルギーがあるかどうかがわかるのか。それは、体の不調を感じたときは、その前に食べたものが何だったかをきちんと思い出し、記憶しておくことです。

「この食品を食べたあとは、体の調子が悪くなる」「この飲み物を飲んだ後は、心身がだるくなる」という食材を避けるだけで、アレルギーから体を守り、腸の調子を整えることができます。

感覚だけではわからないという方は、アンチエイジングを標榜する医療機関などに行けば、IgG型の遅延型アレルギーを調べる検査もあるので、ぜひ実践してみてください。

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