「すぐ辞書を引かない!」東大生の語彙力の高め方 ひたすら書いて覚える「暗記作業」でもない

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推断という熟語やcultivateの意味を、辞書を引かずに推測する様子が描かれていましたが、このように、漢字や単語の勉強の際に、想像力を働かせて、連想しながら覚えていくのです。元から持っている知識と未知の語を関連付けて、意味を連想していくことで効率的な語彙力アップを図っているのです。

もちろん辞書で正確な意味を知ることも大事なのですが、マンガでも言っていたように一から十まで全部調べるのも大変ですよね。そのため東大生は語彙の勉強の際に、この「関連付け」と「連想」というステップを活用して、ラクに語彙力を高めているのです。

たとえば、「峠」という漢字を見てください。それぞれのパーツから「山の上りから下りにかかる境」という意味が想像できますよね。「曇」という漢字なら、雲の上に日があるので「くもり」です。このように関連付けや連想を活用すれば、「そのまんまじゃん!」と印象づけることができ、格段に覚えやすくなります。熟語も漢字の組み合わせにすぎないので、同じ要領で覚えられます。

英語でも「関連付け」「連想」は有効

英語でもこのやり方は有効です。例えば、realize(実現する)という単語を見てみると、real(現実)という語が含まれていますよね。izeの部分は前の語に「~化する」という意味を付け加えるので、全体として「現実化する→実現する」というそのまんまの意味になるわけです。

izeが語尾につく単語なら同じように意味が想像できるので、1つひとつ覚える手間が省けます。このizeのようなパーツの例は、東大生御用達の『鉄壁』をはじめとして、今の単語帳では詳しく解説されているものが多いです。それだけ関連付けが暗記に有効だということですね。

また、さまざまな意味を持つ英単語を理解するときには連想が役立ちます。例えば、studyという単語には、「勉強する」以外にも「研究」とか「書斎」という意味があるのをご存じでしょうか?

勉強には調べる作業がつきものですから、勉強を突き詰めれば「研究」になりますし、調べ物は本がたくさんある「書斎」で行います。このように連想を活用することで、一見関係なさそうな意味もつながりが見えてくるのですね。1つひとつの意味をバラバラに覚えるよりも記憶に残りやすくなります。

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