記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第112回は1つの勉強法を極めるか、複数の勉強法を同時並行で試したほうがいいのか、どちらが学習効果があるのかについてお話しします。
1つの勉強法極めるか、複数の方法で試すか
みなさんは、1つの勉強法を愚直に続けるのと、いろんな勉強法を実践するのとでは、どちらのほうが効果があると思いますか?
例えば、暗記にはさまざまな方法があります。
書いて覚える、見て覚える、問題を解いて覚える……と、さまざまな方法を想像することができるでしょう。
このうちの1つを選んで、その方法でひたすら暗記したほうがいいのか、それとも複数の暗記方法を組み合わせたほうがいいのか。どちらのほうが効果があるのでしょうか。
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