「本当に優秀な営業」は火傷しそうなほど熱い 大企業を変革するプロ社員たちの底力

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冨田:「素直さ」がいちばん大事だと思います。若いうちほど、きっと周りから意見を言われたり、ダメ出しもされたりするでしょう。それを流さず、自分の中でちゃんと受けとめる気持ちは、部署も立場も関係なく持ち続けるべきだと思います。

「継続してやり続けること」の大切さ

バンダイナムコエンターテインメント 白崎正洋(以下、白崎):私が今の会社に入った理由は2つあります。ひとつは、「子どもとかかわれる仕事ができること」、もうひとつは「人とかかわる仕事ができること」です。その2つの軸さえ守られれば、いくら残業をしたって、休日出勤をしたって私は頑張れるんですね。だから読んでいるみなさんにもぜひそんな軸さえ見つかれば、きっといつか楽しいこと、報われることもあると言いたいです。

河野:私自身かなり参考になる話が聞けました。感心してもいざ実践して、さらにそれをやり続けることって大変だと思います。今日の話に興味を持ってくれた方には、ぜひ自分が心に残ったことを「継続してやること」を大事にしてほしいです。

金子:若い人には「失敗すること」を恐れないでほしいと思います。新人が多少失敗したところで会社が潰れることはまずありません。それなら自分が「これはやってみたい!」と関心を持ったことには果敢に挑戦することで痛い目にあってもいいと思うし、そこで得た経験すべてが成長の糧になると思うんですね。若さという特権をフル活用してほしいです。

常見:みなさんにお会いできて本当によかったです。ありがとうございました!

対談のログを読み返して、私自身、興奮してしまった。皆、なんて熱くて、地に足のついた意見なのだろう。
営業活動とは、いや、企業活動とは人間が真ん中で人間がすべてだと再認識した。こういう営業担当者こそ、日本企業の強みだと思った次第だ。『ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン』の空条徐倫(くうじょう ジョリーン)ふうに言うならば「生き延びるのよ あんたは“希望”!!」という感じだ。何にせよ、効率化、システム化ということが叫ばれる昨今であるが、このような営業担当者がいることこそ、日本企業の希望ではないかと確信した。
そして……。当初は2回で終了だったこの座談会、まだまだ皆さんにお伝えしたいことがある! あと1回、番外編も含めてお届けしよう! 請うご期待!

第3回「『一流の営業』は地味な下積みをバカにしない」はこちら

(撮影:尾形 文繁) 

常見 陽平 千葉商科大学 准教授、働き方評論家

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つねみ ようへい / Yohei Tsunemi

1974年生まれ。北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。同大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。リクルート入社。バンダイ、人材コンサルティング会社を経てフリーランス活動をした後、2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師に就任。2020年4月より現職。専攻は労働社会学。大学生の就職活動、労使関係、労働問題を中心に、執筆・講演など幅広く活動中。『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など著書多数。

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