背水の陣プロントが始めた「昭和なネオ酒場」 30年カフェ&バーのスタイルを守ってきたが…
藍色に変わりゆく空を背景に、街灯が人懐かしい光を投げかける日暮れどき。看板ライトが灯り、大きなのれんが掲げられたら、酒場の時間が始まる。
2021年4月からカフェチェーンのプロントがスタートした新業態「キッサカバ」だ。
午後5時になると「ネオ酒場」に
昼間はビジネスパーソンにとって馴染み深い、ちょっと空いた時間をつぶせるカフェチェーンの姿。しかし午後5時になるとガラリと変わり、別の店のようになる。
人気メニューはタコさんウインナー、ナポリタン、クリームソーダ、固めのプリンなど、懐かしい香りがするものばかり。
店先や店内を彩る桃色のネオンやレトロ調の店名ロゴも、古びた繁華街の路地裏のような雰囲気を醸し出す。
実はこの、ある世代には懐かしく、ある世代には今風の店づくりが「ネオ酒場」としてトレンドになっているらしい。
若い世代ではアルコール離れも進み、体験や体験共有に対する価値が高まっている。SNS等で支持されやすい旬なキーワードが、昭和的なものであり、ネオ酒場なのだ。
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