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背水の陣プロントが始めた「昭和なネオ酒場」 30年カフェ&バーのスタイルを守ってきたが…

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このように喫茶店や酒場のメニューではないものの、その鮮やかな色合いといい、「お母さん」の愛情を感じさせるところといい、古き良き昭和の雰囲気を伝えるアイテムということでは間違いない。筆者も、飲み屋のメニューにあればつい注文したくなってしまう。

昭和らしさを演出する定番アイテム、クリームソーダ(605円)。メロン、いちご、ブルーハワイの3種(写真:プロントカンパニー)

「キッサカバ」への業態変換後の変化としては、狙いどおり若い層が伸びていることに加え、来店客数も客単価も上昇傾向にあるという。

変換前は「1人で気軽に立ち寄れる店」という位置付けで、1〜2人の客が大半を占めていたため、客単価は1000円程度。変換後は3〜4人の客が多くなった分客数も増え、客単価もお酒を飲む客が増えたことに比例して2000〜3000円へと増加した。

アクセスのよい場所も有利

駅周辺のアクセスのよい場所に出店していることも有利に働いている。

東京駅地下街にある「ヤエチカ東京駅店」、再開発でイメージチェンジしたコリドー通りにある「銀座コリドー店」、池袋駅構内にある「エキア池袋店」などが反響がよいという。

現在プロント約200店中120店ほどまでキッサカバへの転換を終えたが、以上のような成果を踏まえ、早い段階で残りの約80店についても転換を進めていくという。

なお、業態転換後も、樽生達人によるビールの提供など、クオリティへのこだわりや良いサービスは残しているそうだ。こうした本格的なサービスを含め、もともとのバータイムのコンセプトも悪くない。しかし古くからプロントを知っている人にしか、その良さは伝わっていなかった。宝の持ち腐れのようなものだ。

このたび、大きくイメージチェンジしたことにより、新たな客層の取り込みには成功したプロント。今後の成長は、チェーンとしてサービス品質を継続できるかにかかっている。

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