週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #自分のやる気が上がるのは、どっち?

頑張った自分への「ご褒美」脳にもプラスに働く訳 「報酬系」という脳の神経ネットワークが活性

5分で読める
  • 田中 伸明 ベスリ会総院長、日本神経学会認定医、医師会認定産業医、東洋医学会専門医
2/3 PAGES
3/3 PAGES

「自分へのご褒美」は、報酬系の仕組みを稼働させるスイッチとなります。つねに「ご褒美リスト」を用意しておくことをお勧めします。

・午前中の作業を正午までに終えたら、お昼休憩を長めにとって散歩をする
・仕事相手に「ありがとう」と感謝されたら、好きな映画を観にいく
・先送りしていた重要な仕事に手を付けたら、ご馳走を食べる
・今期の目標を達成したら海外旅行に行く

ご褒美にはさまざまな種類があり、お金や食事のほか、人に感謝されたり、スキルアップが得られたりすることもご褒美になります。これをやったらこれが得られるとわかることで、あなたのやる気は高まるのです。

ご褒美を自分に対してではなく、部下や同僚など他人に渡す場合は、事前に告知せず、サプライズで行うと効果的です。予期せぬうれしい出来事は、脳内にドーパミンを分泌させ、やる気を高めるからです。

ドーパミンが分泌されやすいのは、次の3つの条件下であることが脳神経科学の研究で明らかになっています。

①うれしい出来事を期待しているとき
②予期していなかったうれしい出来事が起きたとき
③うれしい出来事が確実に起きると予想されたとき

サプライズは②に該当するため、ドーパミンが分泌されてやる気が上がるというわけです。

サプライズ効果が薄れた場合は?

皆さんの会社でも、サプライズのイベントが用意されることがあるでしょう。予告せずに誕生日をお祝いしたり、好成績を表彰したり、旅行を企画したり……。

『自分のやる気が上がるのは、どっち?』(クロスメディア・パブリッシング)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

サプライズがもたらすドーパミンの効果を知らなくても、本能的に喜びが大きくなるのを知っているから、好んで開催されるわけです。

では、こうしたイベントにサプライズの効果がなくなった場合──例えばイベントが定番化して驚きが薄れた場合は、ドーパミンは分泌されなくなるのでしょうか?

答えはノーです。

仲間の喜ぶ姿を見ることで、「次は自分の順番かも」と期待するため、前述した③の「うれしい出来事が確実に起きると予想されたとき」に当てはまり、ドーパミンはしっかり分泌されます。

もしあなたが職場で、チーム運営にかかわるポジションにいる場合は、サプライズのイベントを定期的に開催してみるといいでしょう。驚きや興奮は、チームメンバーのやる気をきっと引き上げてくれるはずです。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象