3つめの理由は、「入眠後のノンレム睡眠量が増加するため」です。
専門家たちは、概して7~9時間の睡眠が必要だと提唱します。
睡眠中は、「深い眠り(=ノンレム睡眠)」と「浅い眠り(=レム睡眠)」という異なる深度の睡眠状態が交互にやってきます。
夜間には、それぞれの睡眠状態が約1時間半の周期で入れ替わり、一晩のうちに3~5回は交代を繰り返します。
「深い眠り(=ノンレム睡眠)」は、とりわけ脳にとっては重要な時間で、不眠症などの睡眠障害はストレス、集中力の低下、物忘れ、注意散漫、憂鬱、頭痛などを招きます。
1976年に、フィンランド人研究チームが5人の被験者と行った、「サウナと睡眠」に特化した希少な実証研究の成果を発表したものがあります。
そこでは「サウナが睡眠の質を上げる要因は、体内の温度変化に伴って起こる脳内の神経伝達物質の変化で説明がつくのでは」という指摘がされています。
それによると、サウナ後の睡眠のほうが、最初の2時間で70%強、6時間で約45%も、統計的に「ノンレム睡眠量」が増加していました。
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