週2回・パートでの社会復帰は「甘い」のか? 10年ぶりの復職を前に心が折れそう

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もしかしたら、あなたも、ずっと先には「どうせ働くならもっとたくさん働きたい!」と思うかもしれないし、パートで働いた後に振り込まれた金額を見て、「割に合わないなぁ、フルで働けるまで仕事をあきらめようかな」と思うかもしれない。新しく始まる人間関係の中で、あなたの思いにも変化が生まれ、彼女たちにもまた、変化が訪れるでしょう。

そうやって、思いのぶつかりにもやもやしたり、苦しんだり、気遣いしたりされたり、それが社会にいる楽しさでもあり、人としての成長にもつながるのではないでしょうか。

思いっきり、背中を押してあげます!

結論的には、元同僚に思ったように歓迎されないくらいのことで、内定を辞退しようか考えるだなんて、あなたは「甘い」!(笑)。何をグズグズ言ってるの!

ブランクがある職場復帰って、ものすごい恐怖だろうということは、私にも想像できます。自分に務まるかとか、家庭がうまくいかなかったらどうしようと考えて、尻込みしてしまう気持ちもわかります。文面から見るかぎり、差し迫った経済的な事情もなさそうですから、「ダメだったら辞めればいい」と自分を励まし、思い切って職場復帰することにしたのでしょう。

そんな気持ちが思わず表れたのを、元同僚たちが見逃さなかったのかもしれませんね。週2回だろうが、数時間だろうが、働くとなれば、プロとして成果が求められる日々が始まります。心の揺れを見透かされて、少し責められたくらいで、いちいち落ち込んだりしていたら、体も心ももちません。そう思えないのなら、まだあなたには本当には働く決心がついていないのかもしれないなとも思えます

同僚の気持ちもわかるなーと思えたら、腹を決めて、ご機嫌に復帰すればいいのです! そして、その時間は一生懸命働けばいい。そうしている間に、彼女たちも自分たちの思いをわかるように伝えてくれたり、応援してくれたりすると思います。また新しい働き方の事例ができて、会社にもムーブメントが起きるかもしれないし、元気が出ると言ってくれる人も出てくるかもしれない、とも思います。

きっとこれは、思い悩んでの「背中を押して!」「私は間違ってないよね?」というご相談ですよね。思いっきり、背中、押してあげます! 

美容院に行って、新しいお洋服を少し買って、久しぶりのお給料で何を買おうかなと考えたりして、復帰日を楽しみに過ごしてください。専業主婦じゃなくなる自分、不安ももちろんあるでしょうが、もっと能天気にワクワクしていたらいいと思いますよ。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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