週2回・パートでの社会復帰は「甘い」のか? 10年ぶりの復職を前に心が折れそう

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③だったら、パートの人がどんどん長時間のシフトに変更されて断れずに苦労したのを見てきたため、あなたも覚悟したほうがいい、という助言をしたかった可能性もあります。④は、「私たちは正社員とはいえ、柔軟な働き方が許されないのに、どうしてあなただけ許されるの?」と会社に対する不満を思わずぶつけてしまった―とか。

置かれている立場や積んできた経験で、あなたの復帰に対する思いもいろいろとあることでしょう。こうやって想像すれば、どちらにしても、あなたのことを考えてのアドバイスや助言である可能性は低く、自分たちの気持ちを「甘い」という言葉に変換してぶつけてきたにすぎない、ということがわかるのではないでしょうか。

彼女たちのことが自分勝手に思えるかもしれないけれど、あなたがあなたの望む条件で復帰できたのを見て、もやもやしてしまった気持ち、少し、わかってあげてもいいかなぁとも思います。落ち着いて、彼女たちの気持ちに思いを馳せることさえできれば、きっと元同僚たちともうまくお付き合いして、仕事復帰できるのではないかと私は思いますよ。

思わず変な言い訳を口にしませんでしたか?

そもそも、パートタイムで復職しようとしている人に、何の助言も求められていないのに「あなただって、私たちのようにもっと長く働けるはずよ。頑張るべきよ」「そんな働き方、甘いわ」と言うなんて、随分、おせっかいな話です。あなたには今のあなたの事情があって、それで選択した働き方。

けれど、あなたにも彼女たちに対して、何らかの感情があって、「フルタイムは無理だから」「環境が許さないから」などと変な言い訳をセットして会話しませんでしたか? そんな感情のぶつかりが、「甘い」につながったのかもしれないなぁ。そうでなければそんなおせっかいな発言、普通はしないかも、と思う私です。

私自身も、復職してくるメンバーが腹を決めていて、「自分で決めたので、まずはこの働き方で始めます!」と言われたら、「頑張れ!」としか言えないですもん。「どうしてこういう働き方を選んだの?」と聞いたりしたときに、「夫が……」とか「近所に親が住んでいなくて」などと主体的でない返事が返ってきたら、いろいろおせっかいアドバイスやお説教をしてしまっていましたけど……。それこそ、「甘い!」とか「手立ては探してみたの?」とか言ってしまっていたかもしれないと思います。

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