10年で1100万円貯めた38歳彼女の「片付けと育児」 部屋の整理整頓が節約につながる納得の理由

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服は1人につきワンシーズン3セットで賄っている。服をたくさん持っていても、自分の体は一つ。だから3セットあれば十分との考え方だ。衣類が少ないのでかさばらず、家族6人分を収納スペースにすっきり納められる。

なごみーさんの収納術
なごみーさんの節約術&収納術は多くの共感を集め、テレビ取材も相次いでいる(出所:YouTube)

子どもたちの物は「思い出ボックス」を1人に1つ与えて、そこに入るものを自分で選別して管理してもらうように対応。

2LDKで家族6人でも、部屋が片付いているからこそ十分暮らせるのだという。子どもが成長したらどうするかはまだ決めていないが、現時点では今以上の広さは求めていない。だから家賃を上げずに生活できている。

「自立できるように」が子育ての基本方針

節約する一方で、お金をかけているのが教育費だ。現在貯金している目的も、子どもの教育費。1人につき1000万円で、4人で4000万貯めるのが目標だ。現在の貯蓄額は1100万円で、大体1人分が貯まったところだ。

「うちは子どもが18歳になったら家を出すと決めているんですね。教育費に500万円、仕送りで500万円という内訳で、1人当たり1000万円を貯めておきたいと考えています。ずっと家にいたら親に守られている環境なので、いずれ巣立って自立できるようになるためにも、18歳から家を出たほうが経験も積めるかなと考えています」  

自立できるように育てるというのが、なごみー家の基本方針。子どもへのお小遣いは、お手伝いしたら1回20円がもらえるルール。働いてお金を稼ぐことを学ばせているのだという。その後、元旦に最終的に貯金箱に残っているお金に対して10%の利子をつけてあげることで、元手によって差が出ることを知ってもらうそう。家の本棚にも、マネー系の漫画を置いて子どもが手に取れるようにしている。

さらに、教育費の積み立て以外にも、子ども4人で月に7万3000円の予算を組んでいる。

「子どもがやりたいと言ったことはかなえてあげたいのが夫婦共通の思いです。習い事は『文武両道』の考えで、勉強系1つとスポーツ系1つ、と1人につき2つまでで考えています」

月謝は1つ7000〜8000円くらい。1人大体1万5000円ぐらいが習い事の費用になる。習い事には、習う内容以上の効果もあるのだという。

「家庭学習は私が見てあげられなくなってきたというのもあります。そして、プロに教えてもらえることや、私や夫ではなく先生に褒めてもらえる経験は、子どもたちにとって貴重なのではないかと思い、そこにはお金をかけたいと思うようになりました」

なごみーさん
子どもたちの習い事にはしっかりお金を出している。管理が大変で、カレンダーは基本ぎっしりだ(写真:なごみー☺︎6人家族2LDK賃貸暮らしインスタグラムより)
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