「しんちゃん3Dアニメ」製作に7年かかった舞台裏 ほっぺのもちもち等、しんちゃんらしさを表現
吉田:そこは毎回丁寧にやっていましたし、事前にこういうワークフローでいきますというのは説明させていただきました。ただ大根さん自身、実写の方で。アニメーションは違う畑なので、白組のディレクターの皆さんにも、同じ監督をするという意識でやってほしいということはおっしゃっていました。
そこはアニメの現場に対してリスペクトを持って接していただいたなと思います。もちろん作品にとって絶対に必要なことは、ハッキリおっしゃっていただきましたし、そうした形で共同作業を進めたという形ですね。
しんちゃんのルールは守る
――今回の映画をつくるにあたり、「クレヨンしんちゃん」らしさ、ここだけは絶対に譲れない、といったポイントはありますか?
畑中:白組としてはやっぱりキャラクターですね。しんちゃんとして、皆さんに受け入れていただくということが一番大切にしていた点でした。それは造形だけじゃなく、動いても、ちゃんとしんちゃんである、というところまでが、大切なポイントでしたね。
吉田:やはり2Dと3Dは別の表現方法なので、アニメーションの付け方を変えることもできたんですが、できる限り近い印象になるようにアプローチしていただいたということと、アニメ的なことで言うと、2Dのしんちゃんにはルールがあって。笑顔を前から撮らないというのがあるんですけど、「あは~ん」という顔をするときは必ずしんのすけは向こうを向いているんですよ。
そういったしんちゃんのルールは守っていただきました。だから技術的にはそういうところでらしさを担保するというのと、お話的にはこのキャラクターはこんなことを言わないでしょうというところや、こういう行動はとらないでしょというところは監督と一緒に考えながら進めていきました。
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