安倍首相は、スピーチの中で、新プロジェクトとして3つの架け橋を打ち出しています。
「制度だけをまねるのではなく、ヒトも、企業も、頭の先から足の先まで、シリコンバレーの文化を余すところなく吸収し、その色に染まりきってもらうのです。日本の素晴らしい技術を持ち、やる気に満ちあふれる優秀な人材に、思い切ってシリコンバレーに飛び込んでもらおう。日本の中堅・中小企業に、シリコンバレーの荒波に漕ぎ出してもらおう。私は、そんな思いで、シリコンバレーの皆さんとともに、新たに、『シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト』を立ち上げたいと思います」
「日本と米国、日本とシリコンバレーの架け橋をより強固なものとして、日米両国の発展と日米の絆の厚みのある深化に貢献できることを願っています」と安倍首相はスピーチを締めくくっています。
それぞれ、詳細をみていきましょう。
企業のグローバル化をお手伝い
「企業の架け橋」とは、現在、シリコンバレーで活発に活動しているスタートアップアクセラレーターのスキームを活用し、デザインや技術力に優れたものを持つ日本の中堅・中小企業のグローバル展開を応援しようという試みです。この話は、もともとはスタンフォード大学のダニエル・オキモト教授を中心とする米日カウンシル(米国と日本の経済人・経営者の懇談会)のメンバーから出たもので、元アップル幹部など日系アメリカ人で現地のビジネスネットワークに深く関わっている人材や、親日家であるジェリー・ヤン氏(ヤフー創業者)らシリコンバレーの有名経営者と連携しつつ、日本企業のグローバル化を応援するスタートアップアクセラレーターのプログラムの新規立ち上げを検討しています。
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