安倍首相がシリコンバレーを訪問したワケ テスラのマスクCEOとは笑顔で「再会」

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米テスラモーターズのイーロン・マスクCEOとともに、テスラの「モデルS」に試乗した安倍首相

行動無くして、成長なし。時間の許す限り世界中どこへでも出掛け、トップセールスを進めていきたい――というモットーを持つ安倍晋三首相。安倍首相は26日から訪れていた東海岸から30日、カリフォルニア州のシリコンバレーに入った。現職の首相によるシリコンバレー訪問は初めてのことである。

これに先立つこと3週間前、4月7日に東京で開催されたネット関連企業による「新経済サミット2015」で、安倍首相は次の訪米時には「シリコンバレーを訪れたい」とすでに意思表示していた。

日本の中小企業のシリコンバレー進出後押し

冒頭のモットー通り、シリコンバレーでも安倍首相は精力的に各所を訪問。フェイスブック本社を視察したほか、米大手口コミサイトのイェルプのジェレミー・ストッペルマンCEO、ツィッターのディック・コストロCEO、タクシー配車サービスのローガン・グリーンCEOら、若手経営者らとも懇談した。

これに先駆けて、スタンフォード大のシンポジウムでも講演。「シリコンバレーではビッグデータなど新しい概念が生まれている」とし、その概念を取り入れるためにも「中小企業のトップを含む経営者を、シリコンバレーに送り込む必要性を感じた」との考えを示した。今後5年間で、日本の200社を選び、随時シリコンバレーに送り込む「シリコンバレーとんほんの懸け橋プロジェクト」について公表した。

その後、午後4時過ぎには、電気自動車(EV)ベンチャーの米テスラモーターズのパロアルト本社を訪れ、「世界を変える男」とも称される、イーロン・マスクCEOと対面。同社のセダン「モデルS」の最新型P85D(デュアルモーター)に試乗し、マスクCEOの運転で本社敷地内を一周した安倍首相は、「加速が早い。まるでジェットコースターのよう」と感嘆したうえで、「日本も変化のスピードについていかなければ」と語った。

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