米テスラの「極秘プラン」は実現するのか テスラモーターズのマスクCEOに直撃
持続可能なエネルギーが必要だ
――現在、テスラと宇宙船開発のスペースXのCEO就くほか、太陽光発電システムのソーラーシティには会長として経営に参画している。数々の挑戦と失敗を繰り返し、ハードワークをこなしているが、いったい何があなたを突き動かしているのか。
世界の未来にとって私が重要だと思うことがいくつかある。その中でも私が自分自身の努力で変えられると考えているものを、EVのテスラとスペースXで行っている。出資をしているソーラーシティでは会長を務めているが、優秀なチームのおかげで月に半日、戦略に関する助言をするだけだ。
大学で物理学を学んでいたころから、われわれは持続可能なエネルギーを持たなければならないことがはっきりわかっていた。21世紀に地球が直面する最も大きな問題は、持続可能な方法でエネルギーを生産し、消費しなければならないということだ。もっと長期的に見れば、今後1000年の間に人類は宇宙を行き来するようになる。ただ、歴史を振り返れば、技術の水準はつねに向上し続けているわけではなく、時として落ちることもある。技術レベルが落ちないうちに能力を高め、火星や月に自給自足できる拠点を作る必要がある。
確かに困難も多いし、仕事も山積みだ。だが、EVの普及を促すこと、人類が複数の惑星に暮らし、宇宙を行き来する文明を築くことは極めて重要だ。
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